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空港の名前が変わりました。でも、大事なのは「中身」ですよね——富山の健康経営の話

先日、地元・富山でちょっとしたニュースがありました。

富山空港の愛称が、「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に変わる、という発表です。世界に通じる「すし」と、人気観光地の「高山」を織り込んで、海外からのお客さんを呼び込みたい——そういう狙いだそうです。正直、最初に聞いたときは「おっ」と声が出ました(きときと、よりはわかりやすくていい。)

賛否はいろいろあるようです。でも私は、認知を広げるための思い切った一手として、なるほどと思いました。名前を変えるのは、知ってもらうための立派な第一歩です。

ただ——ここからが本題です。名前が新しくなっても、肝心なのは「中身」ですよね。就航する便が増えて、実際にお客さんが降り立って、富山を楽しんでくれて、はじめて改名は成功と言えます。看板だけ新しくして中身が同じなら、それは「変えたつもり」で終わってしまう。

これ、実は健康経営の現場で、私が毎年のように目にしている光景と、そっくりなのです。

目次

「ストレスチェック、やってます」——その先、進んでいますか

富山の中小企業の経営者の方に、ひとつ質問があります。

ストレスチェックの結果を見て、去年、何か手を打ちましたか?

「実施はした。結果は……見ていない」。もしそうなら、それは看板だけ新しくした空港と同じ状態です。ストレスチェックを「実施した」という事実は立派な第一歩。でも、便が飛ばなければ——つまり結果を活用しなければ——お客さんは降りてこないのです。

安心してください、責めているわけではありません。私も資格試験のテキストを買っただけで勉強した気になったことが、何度もあります(当然、買っただけでは受かりません)。実施しただけで「対策済み」と安心してしまう。その気持ちは、痛いほどわかります。

富山の会社が、結果を「活用」に変える3つの視点

むずかしいことは要りません。今日から、コストゼロで始められる視点を3つだけ。

① 去年の報告書を、もう一度開く

キャビネットで眠っている報告書を、引っぱり出してください。高ストレス者が何人いたか。どの部署の数値が高かったか。眺めるだけでも、見えてくるものがあります。数字は、従業員からの静かなSOSです。

② いちばん数値の悪い部署に、目を向ける

ある部署だけ極端に数値が高いなら、そこには必ず理由があります。業務量の偏り、人間関係、マネジメント——。集団分析は、問題のありかを教えてくれる地図です。ただ、正直に言うと、数値より現場の空気のほうが正直なことも多い。地図を広げたら、次はその職場を歩いてみる。数値と人の、両方を見るのが私のやり方です。

③ 「最近どう?」と声がかかる仕組みをつくる

高ストレスの人ほど、自分からは言い出しません。「大丈夫です」と我慢して、限界が来てから辞めていく。だからこそ、専門家の面談が理想ですが、まずは信頼できる管理職の「最近どう?」のひと声から。サインは、受け止める人がいてはじめてサインになります。

富山の中小企業だからこそ、活かせる

富山の会社は、多くが顔の見える規模です。大企業のように、何百人の中に不調が埋もれてしまうことは少ない。小回りが利く。一人ひとりに、手が届く。これは、健康経営において大きな強みです。

給与を上げなくても、職場の「心」と「体」を整えるだけで、人が定着するようになった会社はいくつもあります。都会の大手コンサルに頼まなくても、富山の実情を知る人間と、足元から始められます。就航便を増やすように、一本ずつ、実のある取組を積み重ねていけばいいのです。

ちなみに2028年4月からは、従業員50人未満の会社も含めて、ストレスチェックが全事業所で義務になります。「うちは小さいから」は、もう通用しません。どうせやるなら、義務でいやいや実施するより、採用と定着の武器に変えたほうが、ずっと得です。

おわりに——名前より、中身で選ばれる会社に

空港も、会社も、最後は中身で選ばれます。立派な制度を「持っている」ことより、それを「使えている」ことのほうが、ずっと価値があります。

富山で、人の採用や定着に悩んでいる経営者の方へ。ストレスチェックの結果が、キャビネットで眠っていませんか。もしそうなら、それは恥ずかしいことではなく、いますぐ活かせる伸びしろです。名前を変えた空港が、これから中身で勝負するように、御社もいまある制度を「中身」で活かしていきましょう。

当社では、ストレスチェックや健康施策の結果を「離職防止」と「採用力」に変えるお手伝いをしています。公認心理師として心を、理学療法士として体を、両面から読み解き、中身から設計します。富山の経営者の方、「うちの場合、何から手をつければ?」と感じたら、まずは気軽にご相談ください。

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